カンボジア経済財政省の税務総局(GDT)は、2020年7月から実施を遅らせていたキャピタルゲインに対する課税を2021年1月1日から徴収することになりました。
経済財政省の省令によると、キャピタルゲインとは「資本の売却や譲渡による課税所得から発生した費用を控除したもの」を指します。
資本とは「不動産、リース、投資資金、事業評価、知的財産、外貨など」を指します。
キャピタルゲインの税率は20%の固定税率に設定されることになっています。
納税者は、資本金の計算方法を2つの方法から選択することができます。
- 控除方式。資産の売却や譲渡による収益の80%を控除できる
- 実費に基づく控除方法
例えば100万米ドルで土地を売却したとし、これを1つ目の方法に照らし合わせるとします。まず、元金やその他の費用を80%まで控除することができます。残りの20%つまり20万米ドルを利益とし、これに20%の税金がかかります。結果、20万米ドル×20%で4万米ドルを税金として支払うこととなります。
HE Kong Vibol税務局長は、キャピタルゲイン税の実施についてフランスやオーストラリアなど、キャピタルゲインに対する税率が最大40%から50%となっている他国と同様にカンボジアでも施行されることになると述べました。
“政府は2020年7月からGDTがキャピタルゲイン税を徴収することを認めているが、普及に時間が必要なため、2021年1月1日までの施行に遅れが生じた。”と述べた。
また、GDTは納税者が手続きを理解できるように、キャピタルゲイン税に関連した教育ビデオを制作していると付け加えた。
参照元 : cambodiapropertyinfo